さきがおか船橋動物病院タイトル
〒274-0807 千葉県船橋市咲が丘1-3-6
TEL:047-449-9912
鎌ヶ谷大仏から徒歩7分
船橋の動物病院/さきがおか船橋動物病院・猫

お役立ち情報

『犬の子宮蓄膿症』

院長の田村です。
 
「症例シリーズ」の3回目は『犬の子宮蓄膿症』です。
 
避妊手術をしていない中齢以降の雌犬に多く見られ、
 
子宮内への細菌感染により膿が貯留してしまう病気です。
 
発情後に発症することが多いです。
 

 
<主な症状>
 
元気、食欲の低下
 
多飲多尿
 
腹囲膨満(お腹が大きくなる)
 
陰部からの排膿など
 

 
<診断方法>
 
臨床症状に加えて
 
全血球計算(赤血球や白血球、血小板数などの測定)
 
血液検査
 
レントゲン検査
 
腹部超音波検査
 
などにより総合的に判断していきます。
 

 
<治療法>
 
外科治療(卵巣と子宮の摘出)が第一選択になります。
 
緊急疾患のため診断当日に手術を行うことが多いです。
 

 
<治療をしないと…>
 
命に関わることがあります。
 
感染した菌の毒素によりショック状態になったりDICと呼ばれる状態
 
(血栓ができたり出血が止まらなくなったりする状態)になったりします。
 
また、複数の原因により腎臓が悪くなったりすることもあります。
 
しかし、早期発見、早期治療によりほとんどの場合は完治いたします。
 

 
最近の当院の患者さんでは
 
10ヶ月のトイプードルちゃんと、
 
3歳6ヶ月のペキニーズちゃんが子宮蓄膿症になってしまい手術を行いました。
 
ここ最近若齢のわんちゃんでの症例が続いています。
 

 
子宮蓄膿症は避妊手術を行うことで予防できる病気です。 病気になる前に、今一度検討してみていただければと思います。