船橋の動物病院・さきがおか船橋動物病院
〒274-0807 千葉県船橋市咲が丘1-3-6
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『犬の子宮蓄膿症』
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『犬の子宮蓄膿症』
院長の田村です。
「症例シリーズ」の3回目は『犬の子宮蓄膿症』です。
避妊手術をしていない中齢以降の雌犬に多く見られ、
子宮内への細菌感染により膿が貯留してしまう病気です。
発情後に発症することが多いです。
<主な症状>
元気、食欲の低下
多飲多尿
腹囲膨満(お腹が大きくなる)
陰部からの排膿など
<診断方法>
臨床症状に加えて
全血球計算(赤血球や白血球、血小板数などの測定)
血液検査
レントゲン検査
腹部超音波検査
などにより総合的に判断していきます。
<治療法>
外科治療(卵巣と子宮の摘出)が第一選択になります。
緊急疾患のため診断当日に手術を行うことが多いです。
<治療をしないと…>
命に関わることがあります。
感染した菌の毒素によりショック状態になったりDICと呼ばれる状態
(血栓ができたり出血が止まらなくなったりする状態)になったりします。
また、複数の原因により腎臓が悪くなったりすることもあります。
しかし、早期発見、早期治療によりほとんどの場合は完治いたします。
最近の当院の患者さんでは
10ヶ月のトイプードルちゃんと、
3歳6ヶ月のペキニーズちゃんが子宮蓄膿症になってしまい手術を行いました。
ここ最近若齢のわんちゃんでの症例が続いています。
子宮蓄膿症は避妊手術を行うことで予防できる病気です。 病気になる前に、今一度検討してみていただければと思います。
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